• HOME > 
  • CSS > 
  • CSSでテーブルの先頭行や先頭列を固定する方法【sticky...

CSSでテーブルの先頭行や先頭列を固定する方法【sticky使用】

投稿日:

このページにはGoogleアドセンス広告とアフィリエイト広告が含まれています。

カテゴリー記事のアイキャッチ画像
広告
広告

stickyを使えばテーブルの先頭行や先頭列を簡単に固定できる

情報量の多い表を作る場合は、スクロールした時に項目名などの行や列は固定させておいたほうが見やすくなります。

positionプロパティの「sticky」を使えば、CSSだけで行も列も簡単に固定することができるのでご紹介します。

position:stickyとは?

CSSのposition:sticky;は、要素をスクロールに応じて親要素内に固定表示できるプロパティです。

「absolute」や「fixed」と異なり、スクロール開始位置まで要素を通常通り表示し、指定位置に達すると親要素内に固定するという特徴があります。

先頭行を固定するテーブルの作り方

はじめに紹介するのは、テーブルが上下にスクロールされたときに先頭行を固定して表示する方法です。

出来上がりのイメージは以下の通りです。

先頭行を固定するテーブル

まずHTMLでテーブルを作成します。テーブルをスクロールできるようにするのでdiv要素「class="wrapper"」で囲みます。

項目名を記載する先頭行はtheadを使って記述します。

HTML

<div class="wrapper">
    <table class="myTbl fixedThead">
        <thead>
            <tr>
                <th>項目A</th>
                <th>項目B</th>
                <th>項目C</th>
                <th>項目D</th>
                <th>項目E</th>
            </tr>
        </thead>
        <tbody>
            <tr>
                <td>セルA1</td>
                <td>セルB1</td>
                <td>セルC1</td>
                <td>セルD1</td>
                <td>セルE1</td>
            </tr>
            <!--省略-->
            <tr>
                <td>セルA7</td>
                <td>セルB7</td>
                <td>セルC7</td>
                <td>セルD7</td>
                <td>セルE7</td>
            </tr>
        </tbody>
    </table>
    </div><!--end wrapper-->

CSSでtheadにposition:stickyを指定して固定表示を実現します。

このときスクロールすると上下に隙間が生じて下に入り込んだ要素が少し見えてしまうので、border-topとborder-bottomを指定した疑似要素を固定して隙間を埋めます

なおテーブルの親要素である「wrapper」にoverflow:scrollと幅や高さを指定することでテーブルがスクロールできるようになります。

※テーブルのbackgroundやborderなどのスタイルは省略しています。

CSS

.wrapper{
    width:600px;
    height:250px;
    border:solid 2px #999;
    overflow:scroll;
    margin-bottom:15px;
}
/*thead固定*/
.fixedThead thead{
    position:sticky;
    top:0;
    left:0;
    z-index:1;
}
/*スクロール時に上にできる隙間を埋める*/
.fixedThead thead::before{
    content:"";
    width: 100%;
    height:100%;
    border-top:solid 1px #999;
    position: absolute;
    top:0px;
    left:0;
    z-index:-1;
}
/*スクロール時に下にできる隙間を埋める*/
.fixedThead thead::after{
    content:"";
    width: 100%;
    height:100%;
    border-bottom:solid 2px #999;
    position: absolute;
    top:-2px;
    left:0;
    z-index:-1;
}

先頭列を固定するテーブルの作り方

続いてはテーブルが左右にスクロールされたときに先頭列を左端に固定して表示する方法です。

出来上がりのイメージは以下の通りです。

先頭列を固定するテーブル

さきほどのHTMLに固定用の列を新たに1行追加します。

HTML

<div class="wrapper">
    <table class="myTbl fixedCol">
        <thead>
            <tr>
                <th>row/col</th>
                <th>項目A</th>
                <th>項目B</th>
                <th>項目C</th>
                <th>項目D</th>
                <th>項目E</th>
            </tr>
        </thead>
        <tbody>
            <tr>
                <th>1</th>
                <td>セルA1</td>
                <td>セルB1</td>
                <td>セルC1</td>
                <td>セルD1</td>
                <td>セルE1</td>
            </tr>
            <!--省略-->
            <tr>
                <th>7</th>
                <td>セルA7</td>
                <td>セルB7</td>
                <td>セルC7</td>
                <td>セルD7</td>
                <td>セルE7</td>
            </tr>
        </tbody>
    </table>
    </div><!--end wrapper-->

先頭列の場合は、最初の要素のみに限定できる疑似クラス「first-child」を利用してstickyを適用させます。

今回はスクロールすると左右に隙間が生じて下に入り込んだ要素が少し見えてしまうので、border-leftとborder-rightを指定した疑似要素を固定して隙間を埋めます。

なお親要素である「wrapper」を上回る幅をテーブルに指定することで横にスクロールできるようになります。

CSS

.wrapper{
    width:600px;
    height:250px;
    border:solid 2px #999;
    overflow:scroll;
    margin-bottom:15px;
}
.fixedCol{
    width:900px;   
}
/*先頭列固定*/
.fixedCol th:first-child{
    width:30px;
    position:sticky;
    left:0;
    z-index:0;
}
/*スクロール時に左にできる隙間を埋める*/
.fixedCol th:first-child::before{
    content:"";
    width: 100%;
    height:100%;
    border-left:solid 2px #999;
    position: absolute;
    top:0px;
    left:-2px;
    z-index:-1;
}
/*スクロール時に右にできる隙間を埋める*/
.fixedCol th:first-child::after{
    content:"";
    width: 100%;
    height:100%;
    border-right:solid 2px #999;
    position: absolute;
    top:0px;
    right:-2px;
    z-index:-1;
}

先頭行と先頭列を固定するテーブルの作り方

最後はテーブルの先頭行と先頭列の両方を固定する方法です。

テーブルのクラスに「fixedThead」と「fixedCol」の両方を追加すれば以下のような動きを実現できます。

先頭行と先頭列を固定するテーブル

まとめ

以上がCSSのstickyを使用してテーブルの先頭行や先頭列を固定する方法です。

スマホやタブレットなどのタッチデバイスではスクロールバーが表示されないので「スクロールできます」という案内も添えた方がより親切かもしれません。

リンク先のサムネイル
横スクロール可能なことを示すヒントを表示するJavascriptライブラリ【ScrollHintの使い方】

Javascriptのライブラリ「ScrollHint」を使えば、下の例のようなスクロール可能を示すアイコンを簡単に表示することができます。...【もっと読む】

関連する記事

サムネイル

CSSのwhite-spaceプロパティの使い方【半角スペー……

2024年03月07日
SSのwhite-spaceは、テキストにおける半角スペース・改行・タブの扱いと折り返しの有無を設定するプロパティです。
サムネイル

CSSのメディアクエリでスマホでのホバーの挙動の対策を行う【……

2023年10月01日
最終更新日:2023年09月28日
要素をタップしたときにホバー時のスタイルが適用され続けるという経験はありませんか?CSSだけで簡単にスマホでの疑似要素「hover」の挙動の対策を行う方法をご紹介します。
サムネイル

CSSの疑似クラス「:focus」の使い方【focus-wi……

2023年05月01日
最終更新日:2023年05月31日
CSSでは疑似クラスである「:focus」を用いることで、フォーカス時のスタイルを設定することが可能です。一方「:focus-within」は、その要素自体もしくは子要素にフォーカスがある状態で有効になります。
サムネイル

CSSのclamp()・max()・min()の使い方【プロ……

2023年01月16日
最終更新日:2023年03月10日
clamp()・max()・min()はCSSのプロパティの値の指定に利用できる比較関数です。複数の値を比較し1つの値を導きだし上限や下限を設定できます。
サムネイル

CSSのfont-feature-settingsの使い方【……

2023年01月16日
最終更新日:2023年03月10日
font-feature-settingsは、文字本来のサイズに応じてフォントの文字詰め(カーニング)を設定するためのプロパティです。
サムネイル

CSSのletter-spacingで文字間隔を設定【中央寄……

2023年01月16日
最終更新日:2023年03月10日
letter-spacingは、テキストの文字と文字との間隔を設定するためのプロパティです。文字と文字の間を狭めたり、広げたりしてバランスを整えることができます。