
本記事は執筆時点(2025年03月06日)の情報をベースにしております。掲載している情報が最新ではない可能性がありますので何卒ご容赦ください。
GIMP(ギンプ)は、無料で利用できる強力な画像編集ソフトウェアとして、多くのデザイナーに愛用されています。

精密なデザインを作成する際には「グリッド」機能を利用すると便利です。グリッドとはデザイン要素を整然と配置するための補助線や枠組みのことで、グリッドを使用すれば、デザインや画像編集の際に正確な位置決めや配置が可能になります。
この記事では、GIMPでグリッドを表示し、カスタマイズする方法について詳しく解説します。
作業環境は以下の通りです。GIMPのバージョンによっては表示・操作方法などが異なる場合がございますのでご容赦ください。
作業環境 | Window10 | GIMP 2.10.34 |
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GIMPのダウンロードの手順についてはこちらのぺージにまとめています。
GIMPでグリッドを表示する
GIMPでグリッドを設定するには、メニューバーの「表示」の中にある「グリッドを表示」を選びます。

これで、作業中のキャンバスにグリッドが表示され、グリッドラインに従った正確な配置が可能になります。

グリッドの設定をカスタマイズする
グリッドの見た目や間隔は、ユーザーのニーズに合わせて調整できます。使いやすくしたり、制作するデザインに合わせたグリッドに変更することが可能です。
現在の画像のグリッドを設定
作業中のファイルのグリッドだけをカスタマイズしたい時は、メニューバーの「画像」の中にある「グリッドの設定」を選びます。

「グリッドの調整」ウィンドウが開きます。

グリッドの線種、描画色、間隔などを調整することができます。例えば、間隔を小さくすると細かい配置作業がしやすくなり、逆に大きくすれば大まかなレイアウトを行いやすくなります。

共通のグリッド設定
グリッドのデフォルト設定を変更したい場合は、メニューバーの「編集」>「設定」>「グリッド」でカスタマイズします。

「GIMPの設定」ウィンドウが開くので、「新しい画像の設定」の中にある「グリッドの設定」をクリックします。

グリッドの線種、描画色、間隔などを調整し、「OK」を押して保存します。

これ以降、新しい画像のグリッドにはこの設定が反映されるようになります。

グリッドとスナップ機能の連携
スナップ機能は、グリッドやガイドラインに合わせてオブジェクトを配置する際に補助してくれる機能です。
グリッドと「スナップ」機能を併用することで、グリッドの線や交点にオブジェクトが近づくと自動的に吸着するようになるので、より正確かつ簡単に配置作業を行うことができます。

スナップ機能を有効にするには、メニューバーから「表示」>「スナップを有効にする」を選択します。

まとめ
以上がGIMPでグリッドを表示させる方法です。
GIMPのグリッド機能を使うことで、デザイン作業が大幅に効率化され、精密な作業が可能になります。グリッドを活用すれば、正確な配置や均等な間隔を保ちながら、魅力的でバランスの取れたデザインを作成することができます。