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Google Chromeのデベロッパーツールの使い方【画像付きで解説】

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デベロッパーツールとは?

WEB制作に必須の検証ツール

デベロッパーツールとはWEBブラウザであるGoogle Chromeにはじめから備わっている機能の一つです。

デベロッパーツール

閲覧中のWEBサイトのページを構成しているHTMLやCSSといったソースコードを確認することができます。

WEB制作において、ページ内のエラーのチェックやテスト・検証を行うために欠かすことのできないツールです。

デベロッパーツールイメージ

GoogleChromeのみならず、Microsoft Edgeやインターネットエクスプローラー、Safariなどその他の各ブラウザにも同様の機能が備わっています。

ブラウザによっては「検証ツール」といった呼び方をされることもあります。

デベロッパーツールを使う場面

制作においてどの過程でデベロッパーツールを使用するかというと

・ワードプレス等でHTML・CSSを用いてページを制作

・ブラウザで表示させて見え方を確認する。

エラーが出たり、文字サイズや色などデザインを試したい時にデベロッパーツールを起動しブラウザ上でテスト・検証を行う。

・タグの記述ミスなどのエラーを見つけたり、CSSの値が決まったらワードプレスに戻って実際のページの記述を変更する。

デベロッパーツールであれば、元のデータをその都度いじらずに気軽にHTMLやCSSを変更できるのでテストや検証作業をスムーズに行うことができます。

デベロッパーツールの使い方

それでは、ここから実際にデベロッパーツールの使い方について説明します。

なお、ここで記載する内容は2022年1月現在時点のものです。バージョンアップ等によって表示や操作方法が変更されている場合がございますので、予めご了承下さい。

デベロッパーツールの起動方法

GoogleChromeで確認したいページを開いた状態で、ブラウザ右上の「・・・」をクリックします。

デベロッパーツールを起動

表示されたメニューから「」を選び、その中の「デベロッパーツール」をクリックします。

デベロッパーツールを起動

キーボードの「F12」キーがショートカットになっているので、こちらを押しても起動できます。

特定の場所を確認するときは、右クリックから起動

ソースコードを確認したい箇所が決まっている場合は、その箇所にカーソルを合わせて右クリックします。

表示される項目の下部にある「検証」を選ぶと、クリックした箇所のソースコードがハイライトされた状態でデベロッパーツールを起動することができます。

右クリック

デベロッパーツールの見方

起動すると、ブラウザ内を分割する形でデベロッパーツールが表示されます。

デベロッパーツールの表示

最初の設定では下半分もしくは左右に表示されていると思いますが、デベロッパーツールの表示レイアウトはツール内の「・・・」ボタンから変更することが可能です。

デベロッパーツールの表示

ボタンを押すとレイアウトの候補が表示されます。分割だけでなく、別ウインドウに分離させることも出来ます。

デベロッパーツールの表示

デベロッパーツールの操作

デベロッパーツールには複数のタブがあり、それぞれページの様々な情報が確認できるようになっています。

デベロッパーツールのタブ

Javascriptの検証を行うときに使用する「Console」などがありますが、メインで使用するのはHTMLのソースコードを確認する「Elements」タブです。

Elementsのタブ

ツール内に表示されているHTMLやCSSは編集できるようになっており、その変更内容は即時ページ上に反映されます。

矢印カーソルでページ上の検証したいエレメントを指定する

デベロッパーツール左上の矢印ボタンを押すとマウスカーソルがエレメント選択モードに変わります。

エレメント選択モード

このモードのままページ内にカーソルを移すとページ上の各エレメントを選択できるようになります。

エレメント選択モード

クリックして選択した箇所のソースコードがデベロッパーツール内にハイライトで表示されます。

エレメント選択

HTMLを書き換え

まずはツール上のHTMLを編集してみます。

先程選択した箇所のHTMLタグ内のテキストをダブルクリックして、別のテキストを入力し直します。

HTMLテキストを書き換え

ページ上の表示も書き換わりました。

HTMLテキストを書き換え

続いてタグの部分もダブルクリックし、「p」タグを上段と同じ「h4」タグに変更します。開始タグを変更すると自動で閉じタグも変更されます。

HTMLタグを書き換え

h4タグになったことで、CSSもh4タグに指定したデザインが反映されました。

HTMLタグを書き換え

CSSを書き換え

続いてCSSを編集してみます。

CSSは「Elements」の隣もしくは下にある「Style」タブに表示されます。(前述のツールのレイアウトの選択によって異なります。)

styleのタブ

「h4」タグに指定されている色をダブルクリックして書き換えます。

CSSを書き換え

ページにも反映されます。

CSSを書き換え

何もない箇所をクリックすると新しいプロパティを追記できます。

CSSを追記

有効でないものには打消し線が付く

CSSは記述方法によって反映される優先順位があります。

下図の例では、「sample」というクラスのセレクタでもcolorを指定しているため、h4のcolorプロパティをいくら変更しても反映されないということが分かります。

CSS打消し線

このように、デベロッパーツールを使用すれば指定したはずのプロパティがなぜ反映されないのか確かめることができます。

ブラウザをリロード(再読み込み)するとリセットされる

デベロッパーツール内で行った操作は、ツール上の一時的なもので元のデータには一切影響を与えません。

元の状態に戻したい場合は、ページを再読み込みするかブラウザを閉じれば内容は消去されます。

タブレットやスマホ表示を確認

ワードプレスでもタブレットやスマホ表示を確認できますがサイズはそれぞれ固定です。

一方、デベロッパーツールでは自由に幅を変更できるほか、主要デバイスのサイズをあらかじめ用意してくれているので、レスポンシブ化の確認に便利です。

矢印ボタン右にあるボタンをクリック

タブレットとスマホのアイコンをクリックすると表示モードが切り替わります。

タブレットやスマホ表示を確認

左右と下にあるバーをドラッグすることでページの表示サイズを変更できます。

タブレットやスマホ表示を確認

上部にある「Dimensions:Responsive」プルダウンでは、主要デバイスのサイズでの表示に切り替えて確認できます。

タブレットやスマホ表示を確認

印刷時のレイアウトの確認

A4などの縦長で印刷されることが大半のため、タブレットやスマホと同じくレイアウトを調整し直さなければ意図したとおりに印刷されない場合があります。

CSSの記述としては、メディアクエリの「@media print」を使えば、印刷用のCSSを指定することができますが、印刷プレビューで確認して、CSSを直して、また印刷プレビューで確認するという作業は非常に手間です。

印刷用表示モード

そのようなときには、デベロッパーツールを印刷時の状態を表示するモードに切り替えましょう。

「・・・」をクリックし、「More tools」の「Rendering」を選択します。

Rendering

「Rendering」タブが開くので中部にある「Emulate CSS media type」を「print」に変更します。

EmulateCSSmedia

ページの表示が印刷用CSSを反映させた状態に切り替わりました。

EmulateCSSmedia

活用方法

WEB制作を習得するうえでデベロッパーツールはとても役に立ちます。

エラーチェック

HTMLタグの記述間違えをはじめ、記述したCSSが思い通り反映されない場合などデベロッパーツールを眺め試行錯誤して修正箇所を探し出します。

既存サイトの構造を学ぶ

自身のサイトでなくとも、デベロッパーツールを使えばサイトのソースコードを確認することができます。

優れたサイトのデザインはどのようなHTMLの構造で、どのようなCSSの記述で作られているのかが丸わかりです。

デベロッパーツールは無料で手軽にWEB制作の勉強に最適です。

まとめ

デベロッパーツールをはじめ、各ブラウザの検証ツールはWEB制作において必要不可欠です。

無料で便利な機能を使え、どんなにいじって失敗してもサイトには何の影響もありません。

デベロッパーツールを使い倒してスキルアップにつなげて下さい。

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